HIITとSIT!どちらの運動が高い効果を得られるのでしょうか?

今回は、HIITとSITはどちらの方が高い運動効果を得られるのかを調査した論文を紹介いたします。

HIITとは

HIITとは、「High Intensity Interval Training(高強度インターバルトレーニング)」の略で、高負荷・高強度の運動と小休憩を繰り返し行うトレーニング方法です。

具体的には、2分間高強度運動と1分間の休息を1セットとし、それを8セット行うようなトレーニング方法です。

このトレーニングには様々なメリットがあり、たったの数分で疲労困憊まで身体を追い込めること、有酸素性供給器官・無酸素性供給器官の同時に2つの供給器官を鍛えられることなどが挙げられます。

時間効率、運動効果が良いこともあり、オリンピック強化指定選手など、アスリートにも取り入れられています。

SITとは?

SITとは、「Sprint Interval Training(スプリント・インターバルトレーニング)」の略で、上記のHIITと似ていますが、HIITより高い強度の運動を行います。そのため、休息時間がHIITより長いことが多いです。

今回の研究

今回の研究は、「HIITとSITは結局どちら運動効果が高いの?」の疑問から調査された、カンピーナス州立大学の研究です。

システマティックレビューとメタアナリシス(様々な論文を精査し、まとめたうえで結論を導く調査方法。非常に科学的根拠が強い。)を通じてHIITとSITの運動効果を比較しました。

この論文では、1セット60秒以上運動したものをHIIT、60秒未満運動したものをSITと定義されていました。

また、運動効果の指標として、VO2max(最大酸素摂取量)がどれだけ向上したかを主に見られていました。

結果、、、593の論文を精査し、19件の論文に絞り込んで調査したところ、HIITとSITには有意な差が表れなかったそうです。

したがって、HIITとSITは同じくらい運動効果があるという事が分かりました。

HIITとSITは比較的短い時間で大きな運動効果を得られることが分かっているので、どちらの運動が自分に合うか試してみてはいかがでしょうか。運動効果は同じくらいなので、試したうえで合う方を選ぶのが良いと思います。

しかし、運動を始める前はウォーミングアップなど、入念な準備は忘れずに。激しい運動のため、ケガはしっかり予防しましょう。

参考文献

de Oliveira-Nunes, S. G., Castro, A., Sardeli, A. V., Cavaglieri, C. R., & Chacon-Mikahil, M. (2021). HIIT vs. SIT: What Is the Better to Improve V˙O2max? A Systematic Review and Meta-Analysis. International journal of environmental research and public health18(24), 13120.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34948733/

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