成果概要
北海道大学大学院理学研究院の景山義之助教らの研究グループは、動物のように体を動かしながら泳ぐ、1mmより小さな分子ロボットを、人工的に作り出すことに成功しました。2021年11月29日のプレスリリースです。
血管のような狭い空間を泳ぐ分子ロボットの実現には、2つの課題があるそうです。
1つは、変形を続けられること、もう1つはその変形によってロボットが移動できるようにすることだそうです。
その課題を世界で初めて克服したことが、今回発表されました。
物理学的には、ヒレを屈曲させるような往復型の変形だけでは泳ぐことはできないそうです。しかし、実際には屈曲運動をする分子ロボットが泳ぎました。
この結果から、分子ロボットに働く力を計算して、血管のような狭い空間では分子ロボットの遊泳を可能にする要因があることが分かりました。
この成果の展望を勝手に妄想
もしかすると、この小さなロボットにより、体内の一括清掃が可能になる日が来るかもしれないですね。
血管のつまりをなくして、動脈硬化による病気に苦しむ人を助けてあげてほしいです。